モバイルプログラマティックの近未来予想図

Future Development Goal Aspiration Futuristic Concept

2016/05/30 マネタイズ公式ブログ 

PMP

モバイル上でのプログラマティック広告の重要性が高まるなか、その仕組みや有効的な活用法をきちんと理解している企業はどれほどあるでしょうか?

そのメリットを最大限活用できる体制を整えるためにも、まずは正しい知識や最新のデータを学び、今後、企業としてどのようにプログラマティック広告を取り入れていくかの参考にしましょう。


プログラマティック広告のメリットとは?

プログラマティック・アドバタイジングとは、オートメーション化されたシステムを導入することにより、サイトを訪問したユーザーの嗜好にあった広告を表示する仕組みです。ユーザーに合った広告を表示させるために、ユーザーの過去の閲覧歴や消費に関する情報を使ったり、表示した広告に対してユーザーがどのような反応を示したかのデータ分析を行ったりしながら、広告キャンペーンを最適化していきます。

プログラマティック広告を導入すると、以下のようなメリットを得られます。

➢ 自分たちが達成したい目標やターゲット顧客に関する情報を設定可能。必要な情報を前もってプログラムすることで、ターゲット外の顧客に費用や手間を費やしてしまうという無駄を減らせる。
➢ ユーザーの嗜好やニーズは常に移り変わるもの。消費者の動向に沿って、リアルタイムで最適な内容の広告を流すことで、クリック率やコンバージョン率を上げる効果が期待できる。
➢ より多くの広告在庫にアクセスできるため、デスクトップやモバイルなど複数端末を使ったクロスプラットフォームでの広告がより簡単になる。このため、ユーザーが別の端末を使ったときにリターゲティングが可能。また、ユーザーは気にいった広告をSNS経由で拡散しやすいため、1つの広告がより多くの消費者の目に留まるチャンスが大きくなる。
➢ ターゲット顧客に表示された広告に対してのみ支払い義務が生じる設定にすることでコストの無駄を削減でき、ROI(投資収益率)が向上する。
➢ プログラマティック広告が生み出すデータ解析をもとに、自社の商品やサービスに興味を持つ消費者に関する人口統計やキャンペーン効果の高い時間といった情報を得られる。


IABが行った調査結果によると……

Results Effect Achievement Assessment Evaluate Concept
Results Effect Achievement Assessment Evaluate Concept

ここで、イギリスのInternet Advertising Bureau(インターネット広告事務局)が行った調査結果を紹介しましょう。調査の対象となったのは301人のマーケター。そのうち70%が「モバイル広告は自社の広告戦略にとって大切な一部である」と考えているものの、モバイル広告全体に関する知識については、「とても豊富だ(Excellent)」と回答したのはわずか29%。これに対して「乏しい(Poor)」と回答したのは22%と決して低くありませんでした。また、調査対象者の半数は「スマホ用プログラマティック広告を導入している」と回答したものの、44%はこれについての知識は「ほぼない」「全くない」と言っています。

消費者のモバイル端末やウェアラブル端末の使用率は上昇傾向にあります。今回の調査結果によると、広告業界でもモバイルの重要性は認識されているようです。しかし、どのような対策を練るべきか、どういった戦略を立てるべきかといったことはわからず、戸惑っている企業が多いこともわかりました。

 

モバイルプログラマティック広告を制するポイントは?

exclamation mark drawn by hand on a transparent board
exclamation mark drawn by hand on a transparent board

2016年度、米国のモバイルプログラマティック広告に対する出費は国内のプログラマティック広告出費の60.5%になると予想されています。大きな成長を見せる市場で企業はどういった点に注意するべきか、Rubicon Project社SVP(シニア・バイス・プレジデント) & head of mobileのJoe Prusz氏のコメントをもとにポイントをまとめてみました。

➢ 膨大なアプリのなかから、効果が高いものを探さなければならない:モバイル広告のベースの1つに 消費者が使用する「アプリ」があります。しかし、市場には数多くのアプリが存在しており、そこから自社の広告ベースとして適しているアプリを探し出すのは容易なことではありません。対策の1つとして注目したいのがPMP(Private Market Place:プライベート・マーケットプレイス=限定された広告主とメディア間で広告取引が行われるマーケットのこと)です。
プログラミィック機能やDPS(Demand-Side Platform:デマンドサイドプラットフォーム)の開発を自社で行っている企業は、PMPを使うことでより質の高い広告枠を確保できるようになります。
➢ ロケーション機能を使ったターゲット広告の重要性:Rubicon Projects社が行った「Fourth Annual Global Mobile Survey(第4回グローバルモバイル調査)」によると、北米の33%の代理広告バイヤーは、顧客の予算の81〜100%を、ロケーション機能を使ったターゲット広告にあてる予定だと回答しました。
エージェンシーはその理由を、広告主に広告在庫を売る際にロケーション機能つきの在庫のほうが売りやすいことを挙げています。この機能により、「◯◯駅の近くにいるユーザーに◯◯店舗のセール情報を流す」といった広告発信ができるのはもちろん、ロケーションターゲティングによって、さまざまなデータが採取できます。また、データを使用することで、より価値の高いオーディエンスエグメントの作成が可能となります。
➢ モバイルネイティブ広告への対策:Facebookオーディエンスネットワークが行った「The Future of Mobile Advertising」によると、モバイル上でのネイティブ広告に対する需要が高まっており、2020年にはモバイルディスプレイ広告の63.2%が、ネイティブ広告に取って代わるというデータが出ました。
しかし、2016年3月の時点で、モバイルネイティブ広告を大々的に取り扱っているのはFacebookとTwitterの2つのプラットフォームのみです。広告の買い手はネイティブ広告に投資を行っているのに、売り手側はその需要に対応できるフォーマットを提供する用意ができていない。こういった現状への速やかな対応が求められています。


モバイルプログラマティックで知っておきたいデータ

モバイルプログラマティック広告は世界各国で注目度が高く、これに関する調査は数多く行われています。今章ではそのなかから、モバイルプログラマティックを導入するうえで知っておきたい知識をいくつか紹介します。

➢ 2016年には、多くの企業がモバイルビデオへの出費を向上させる予定( ZenithOptimediaの調査では2015~2018年の間、モバイルビデオ数は1年間に32%の成長を見せ、グローバルマーケットの87%の広告支出がモバイルビデオ向けとなる予想)
➢ 企業に属するメディアバイヤーの3/4が、モバイル購買の81~100%はロケーション機能を活用したものになると回答。代理広告バイヤーは27%。(Rubicon Project社第4回グローバルモバイル調査)
➢ 企業に属するメディアバイヤーの半数は、2016年度の81~100%のモバイル広告予算を、自動化されたモバイルPMPにあてると回答。(Rubicon Project社第4回グローバルモバイル調査)
➢ 世界的に、広告バイヤー(企業、広告代理店、DPS他のプログラマティックバイヤーなど)は、プログラマティックモバイルPMPへの出資を27%引き上げる予定と回答。(Rubicon Project社第4回グローバルモバイル調査)
今後の広告戦略に役立てよう
プログラマティック広告の注目度はますます向上しています。なかでも、ユーザー数が増加している、モバイル上でのプログラマティック広告の導入は、今後の広告収益を増やしていくために、ぜひ考慮したいものです。まずはその仕組みとメリットを把握し、今後の予算計画や広告戦略を立てる際にしっかりと役立てていきましょう。

参考:

ライタープロフィール:

Texas A&M University、経済学部卒。福岡出身、テキサス在住。大学卒業後、化粧品や医薬品の臨床試験を行う米国企業のアジア部署に就職。部署責任者として、世界各国の企業相手にマーケティングを担当していました。

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