【インタビュー:キャンプ場検索・予約「なっぷ」】DFPを導入したワケとは

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2016/06/27 マネタイズ公式ブログ 

DFP

キャンプ場の口コミを見ながら検索や予約ができる「なっぷ」はいわばキャンプ場のマッチングサイト。情報提供しているキャンプ場は予約が成立した場合のみ、仲介手数料をなっぷに払う仕組みになっている。システム利用料は無料。サイトに合う広告運用について試行錯誤した経緯をおうかがいした。

スペースキー入社前はイベントホールのコンサルティングやマネージャをしていました。2014年10月に現在の会社に入社し、Web業界との関わりはここからとなります。

学生時代にバイクの荷台にテントを積んで野宿ばかりしていたので、アウトドアはもともと好きな方です。Web業界は未経験の分野でしたが、面白そうだと思って応募しました。先が見えないほうが面白いと思うタイプです(笑)。


現在はSEOを重点的に整備

「なっぷ」は2013年4月スタートなのでまだ新しいサイトです。まずはWebのインバウンドを確立する、つまりSEOを優先しています。
SEOで有効な手法はこれまでいろいろと変遷があります。最近Googleは機械学習の技術を用いた「RankBrain」というアルゴリズムを採用していると発表しました。小手先のテクニックばかりではなく、何がユーザーのためになるかを考え実行すれば評価されるようになってきているので、いい状況だと思います。

現在「なっぷ」ではキャンプ場情報の掲載は無料、システム利用料も無料としています。サイトを訪問したユーザーがキャンプ場を予約すると一定の割合で仲介手数料をいただく形となっており、完全に成果報酬です。

ホテルの宿泊予約と比べると単価が低く、ビジネスとしては難しい面もありますが、以前に比べて売上が上がったというキャンプ場さんの声や、キャンプ場の選択肢が広がったというユーザーさんからの声をいただくと、もっといいサイト・サービスに仕上げていこうという気持ちになります。

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SSPを運用開始するものの、AdSenseに一本化

閑散期の収益改善に向け、2015年5月から広告運用を開始しました。まだ1年と少ししかたっていません。ぺーぺーの初心者です(笑)。

当初は全く広告の知識がありませんでした。調べていくうちに「アドテク」というワードにたどり着き、SSP事業者に問い合わせしながら広告運用を開始しました。弊社は小規模なので意思決定のスピードはとても速く、いいなと思ったら即座に試してみます。良さそうなら導入し、効果が出なければいったんお休みです。

まずはSSPとAdSenseを利用しはじめました。SSP事業者に私たちのAdSenseタグを渡し、SSP事業者側で広告の在庫がなければAdSenseが表示されます。SSPだとRTB(リアルタイムビッティング)で、その瞬間に最も単価の高い広告が表示されます。しかしサイトコンテンツと合わない広告が表示されることも多々あります。「なっぷ」はキャンプ場を探したいという顕在化したニーズに応えるサイトで、訪問者のほとんどはアウトドアが好きな人たちです。それだけに、サイトコンテンツに合わない広告が表示されると、せっかく広告単価が高くてもクリックされない傾向がありました。結果的に収益が下がると判断してSSPは利用開始から4~5か月ほどでいったん休止し、AdSenseに一本化することにしました。

もしかしたら細かく設定すればSSPとAdSenseを両立できたのかもしれないので、これは失敗談になるかもしれませんね(笑)。ただSSPの運用は事業者さんと地道に調整することが多く、コミュニケーションコストが多いのが課題でした。1日に5~6社とやりとりしていたと思います。広告収益はあくまで補助的なものなので、運用コストを削減するためにAdSenseだけに絞ることにしました。


導入の敷居の低さからGoogle DFPを導入

話は前後しますが、純広告を販売するためにアドサーバーの導入を検討しました。「なっぷ」はニッチなサイトです。言い換えると閲覧するユーザーが「アウトドアが好きな人」に見事なほどセグメント分けされています。そのため純広告の効果は高いと考えました。

アドサーバーの選定に当たり、選択肢は3つありました。自作するか、他社のアドサーバーか、GoogleのDFPか。自作するにはエンジニアが足りませんでした。ほかのアドサーバーだとどうしてもイニシャルコストがかかってしまいます。そこで無料で使えるGoogleのDFPにしました。

GoogleのDFPだと敷居は低いのですが、情報が少ないので大変です。後でGoogleのFAQに掲載されていたと知ったことも少なくありません。必要な情報にたどり着くのが難しく、FAQにあったとしても説明文がこれまた難しく(笑)。FourMさんから何度か教えてもらいました。

これと関連して、やろうとすることはできたとしても「この方法でいいの?」と確信が持てないことも多いです。何せまだDFPに関する情報がネットで出回っていないため、情報収集には苦労しています。暗中模索です。毎日アドテク関係のキーワードで記事を探すなど、できるだけキャッチアップしているところです。

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DFP導入のメリットは工数削減や細かい配信設定

DFPを導入したメリットは工数削減ができたことです。DFPにしてからはタグの設定をエンジニアやデザイナに依頼することなく、私だけでできるようになりました。今は予約システムの改修が優先なので、エンジニアやデザイナが本来の仕事に専念できるようになりました。弊社のように規模が小さく、広告運用にリソースが割けないところはDFP導入がだいぶ助けになると思います。

広告収入がDFP導入でどう変化したかと考えると、導入してからまだ1年足らずで、季節変動もあるため比較は難しいです。ただ運用工数が減ったのは明らかです。広告収入も地道に上がっており、数値としては出にくいですが効果は出ていると感じています。

DFPの良さはOSや地域などで広告を分けることができるところです。実は広告主さんからの要望として「iOSだけに出したい」、「千葉限定で出したい」というようなものがあります。広告主の要望に簡単に応えられるのがDFPの良さだと思っています。

常に意識しているのは「三方良し」となることです。広告主・媒体・ユーザーの全てが広告を「出す・掲載する・見る」ことで満足できる状態を模索しています。中心点を見つけるのが難しいところですが、バランスが大事だと考えています。

もともと「なっぷ」はキャンプ場情報を必要な人にきちんと届けたいという思いから始まりました。参入した2013年は、アウトドア関連のWebサービスのほとんどが撤退していて、アウトドアに関する情報を探している人にとって厳しい状況でした。

弊社ではあらゆる人にアウトドアやキャンプに関する情報を届けたいと考えています。広告運用も含め、サイト運営をはじめとしてアウトドア業界全体を盛り上げていきたいです。


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